トピックス

感染症にかかった後の予防接種について

治癒後の接種時期

麻疹:治癒後4週間程度

風疹・水痘・おたふくかぜ:治癒後2~4週間程度

突発性発疹・手足口病・伝染性紅斑などのウイルス性疾患:治癒後1~2週間程度

上記は、あくまでも目安で医師が診察で状態を判断し接種します。

治癒後なぜ直ぐにワクチン接種ができないのか?

感染症が治癒した後、間隔をあけずにワクチンを接種すると、生ワクチンでは副反応が強く出たり、不活化ワクチンでは抗体価が上がらず低値になってしまう事があるためです。これらを防ぐために一定期間をあけて接種をおこないます。

ただし、上記の接種間隔は目安です。接種する際は主治医の先生に相談のうえ予防接種を行なうようにしてください。


ロタウイルスワクチンについて

ロタウイルスのワクチンには、ロタリックスとロタテックの2種類があります。病院やクリニックで接種するワクチンを決めている所と2種類のワクチンから御両親が選んで接種する所があると思います。

この2種類のワクチンの違いはどこにあるのでしょうか?

ロタリックス

メーカー:グラクソ・スミスクライン

価数:1価

構成ウイルス:ヒトロタウイルスを弱毒化したもの。1価ではあるが、ヒトロタウイルスを使うことで他のタイプへも効果がある。

腸管での増殖:ヒトの腸でよく増殖するので、少ないウイルス接種で有効な免疫が獲得できる。

接種回数:2回


ロタテック

メーカー:MSD

価数:5価

構成ウイルス:ヒト、ウシロタウイルスを遺伝子組み替えして作られたもの。

腸管での増殖:ヒトの腸管での増殖が弱いため、多目のウイルスを接種する必要がある。

接種回数:3回

上記の二つを見比べると、価数と接種回数が違うことに気づくと思います。

価数だけを見てしまうと5価のロタテックの方が沢山の種類が入っていて良いような気がしますが、ロタリックスはヒト由来のウイルスを使うことで他のタイプのロタウイルスにも効果があるため、どちらのワクチンを接種しても効果に差はありません。

回数については、ロタリックスはヒトの腸でよく増殖するため2回接種でよく、ロタテックはヒトの腸での増殖が弱いため3回接種になっています。1回の接種量もロタリックス:1.5ml、ロタテック:2mlとなっており、トータルで接種量が2倍ちがいます。

従って、御両親の接種の都合で2回接種のロタリックスか3回接種のロタテックかを選択していただければ良いと思います。

ちなみに当院では接種回数の少ないロタリックスを基本的に使っています。


B型肝炎ワクチンについて

今まで任意接種であったワクチンが、なぜ定期接種になろうとしているのか

日本ではB型肝炎ワクチンの対象者が、B型肝炎キャリア(B型肝炎ウイルスを持っているが発症していない人)の家族や感染のリスクが高い医療従事者などだけにとどまっていました。

最近になり保育園で乳幼児が集団感染するなどの事例が発生し、母子感染の予防だけでは不十分な可能性が出てきました。

B型肝炎ウイルスは血液や体液から感染するとされています。乳幼児期では唾液や汗などの体液を介して感染する機会が多く、感染を予防するには多くの人と接触する前の乳児期にワクチン接種をすることが有効なことから今回の定期接種化の流れになったわけです。

定期接種化はいつ頃

現在も厚生労働省で審議されていますが、2016年2月5日の審議内容を見ると2016年10月からの定期化で動いているようです。

対象者

平成28年4月1日以降に出生した乳児から対象になる見込みです。

接種時期・間隔

27日以上の間隔で2回、初回接種から140日以上を経過した後に1回接種する。適切な接種時期は、生後1歳にいたるまでに完了することが求められる。

標準的には、生後2ヶ月、3ヶ月、7-8ヶ月で接種。

対象者以外の子供への接種の必要性は?

対象者ではない子供は任意接種になるわけで接種料金3回分が自己負担となります。任意接種のため御両親の判断での接種となるわけでありますが、ここでは自己負担を抜きにして必要性を書かせていただきます。

前述で乳幼児期では唾液や汗などの体液を介して感染する機会が多いと書きましたが、予防が難しく感染するリスクが高いというだけで乳幼児期以外で感染しないというわけではありません。

ここではB型肝炎については詳しくは記載しませんが、B型肝炎になってしまうと肝臓の細胞に炎症がおこり肝臓の細胞を壊してしまいます。壊された細胞は修復されますがウイルスがいる限り破壊と修復が繰り返されます。大半のB型肝炎は自然治癒すると言われていますが、この状態が長く続くと肝硬変や肝細胞ガンなどがひきおこされる可能性が高くなります。この様なことを予防するためにワクチン接種があります。

また、ワクチン接種をした方が増えることで次の感染を予防することにもつながります。感染を予防できればB型肝炎になる人がいなくなる事につながっていきます。

B型肝炎ウイルスワクチンは、10歳以下で接種するとほとんどの人で抗体を得ることが出来るとされています。年齢が高くなればなるほど抗体の付が悪くなるようです。

もし、B型肝炎ワクチンをお考えのお子様がいましたら成るべく早く接種することを御勧めします。

※副作用については触れていませんが、他のワクチンと同様の副作用は報告されています。

定期予防接種

ワクチン接種とは何か?

ワクチン接種は、細菌やウイルスなどから病原性(病気にさせる能力)を取り除き(または弱くする)、免疫原性(免疫を付けようとする力を誘発させる性質)を維持した状態で体内に取り込むことです。

接種後に病原体と接触することがあっても体は自己防御の準備が出来ているため、ワクチン接種を受けた人は疾患(命の危険や後遺症)から守られます。

予防接種の必要性

 現在もなおワクチン接種の機会に恵まれず、ワクチンで予防できる疾患によって命を落とす人々が、世界には300万人以上もいます。

 予防接種を普及させるための努力によって、天然痘が根絶され、ポリオの罹患率は99%も低下しました。ジフテリア、破傷風、百日咳、麻疹、インフルエンザ菌b型による感染症も大きく減少し、発症による死亡や後遺症を予防してきました。しかし、予防接種にはまだこれからも取り組むべき課題があります。

 世界的には、予防接種率は1990年代からわずかしか向上しておらず、平均接種率80%で停滞しています。また国による格差が存在することは依然として大きな課題です。2003年には、2,800万人の子どもたち(全出生数の27%)が、ワクチンの接種率70%未満の32カ国で生まれ、1,000万人が接種率50%未満の国で暮らしています。

ある疾患の予防接種率の低下に伴い、それまで感染から守られていた人々の間に、再び感染症が流行する危険が高まることは、歴史が物語るとおりです。

 例えば、1990年代、旧ソビエト連邦から独立した国々にジフテリアが再流行し、その患者数は、1995年のピーク時には50,000人を超えました。感染症に対する監視とワクチン接種率の最大化こそが、今後感染症を抑制し、根絶するために大変重要です。

 また、高い接種率を維持することで、疾患を減少させ、さらには根絶することが可能です。例えば欧州地域における麻疹の報告例は、1994年の20万件から2003年には3万件に減少しました。さらに、WHOは2002年にヨーロッパでのポリオの根絶を宣言しました。

 今後、麻疹と風疹を根絶させることが課題となっています。

ワクチンで予防できる疾患

細菌性疾患

コレラ・百日咳・ジフテリア・腸チフス・インフルエンザ菌b型感染症(ヒブ)・髄膜炎菌感染症・肺炎球菌感染症

破傷風・結核

ウイルス性疾患

日本脳炎・黄熱・インフルエンザ・A型肝炎・B型肝炎・流行性耳下腺炎(おたふく)・ポリオ・狂犬病・麻疹・風疹

水痘

予防接種スケジュール表

最近、毎年のように新しいワクチンが増えています。
そのため、ワクチンのスケジュールを立てるのが難しい状況になっています。
実際、当クリニックにも接種スケジュールが立てられないといったようなお問い合わせがあります。
日本は、ワクチン後進国のため1回のワクチンに何種類ものワクチンを入れることが困難になっています。
そのため接種回数だけが増えていく状況にあり、今後も定期・任意接種のワクチンが増える可能性がありますので益々スケジュールを組むことが難しくなることが予想されます。
日本でも1回の接種で何種類ものワクチンが接種できるようになることを願います。
日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール表を掲載しますので参考にしてください。
また、最近ではスマートフォンにも予防接種のアプリがあるようです。使ってみるのも一つの方法かもしれません。

※PDF形式の文書を表示・印刷するためには、アドビ社より配布されていますアクロバットリーダー/アドビリーダーが必要です。
お持ちでない方は、アドビ社のホームページよりダウンロードしてください。

海外渡航のためのワクチン

海外渡航のための予防接種


予防接種というと小児期の定期予防接種・インフルエンザワクチン・65歳以上で定期接種になった肺炎球菌ワクチンなどを思い浮かべる方が殆どではないでしょうか。

海外渡航のための予防接種には二つの側面があります。一つ目は、渡航先の国や留学先の学校などで予防接種を要求される場合です。二つ目は渡航先で感染症にかからないように体を守るためのものです。

予防接種証明書を要求される場合

入国時する際、黄熱の予防接種証明書の提示が求められる国があります。主にアフリカや南米の熱帯地域の国々です。また、黄熱の流行国から入国する際に予防接種証明書の提示が求められる国がありますので、飛行機で乗り継ぎする際に証明書が必要になる場合があります。

また、海外留学をする際に留学先の学校で予防接種証明書を要求される場合があります。予防接種のスケジュールが日本とは異なる場合がありますので、渡航先の在日大使館や入学先、お近くの検疫所などで確認をお勧めします。

自分自身を感染症から守り、周囲の人への二次感染を防止する

海外では、日本で発生していない病気があります。また、日本にいるときよりも感染する危険が大きい病気があります。予防接種を受けることで予防できる病気は限られていますが、予防接種を受けることで感染症にかかるリスクを下げることが出来ます。必要な予防接種は、渡航先、渡航期間、渡航形態、自身の年齢、健康状態、予防接種歴などによって異なります。事前に渡航先の感染症情報を收集し、それぞれの予防接種について理解した上で、渡航者の方が、どの予防接種を受けるかを決める必要があります。

予防接種スケジュール

予防接種は、接種されるワクチンによって異なります。多いもので2~3回ワクチン接種が必要で、接種終了まで6ヶ月以上かかるものもあります。海外に渡航する予定がある場合は、なるべく早くワクチン接種スケジュールを立ててください。また、ワクチンは効果が出るまで時間がかかるため、余裕をもったワクチン接種をお勧めします。

予防接種の種類

予防接種:対象

黄熱:感染リスクのある地域に渡航する人

A型肝炎:途上国の中・長期(1ヶ月以上)滞在する人。特に40歳以下

B型肝炎:血液に接触する可能性のある人

破傷風:冒険旅行などで怪我をする可能性が高い人

狂犬病:犬・キツネ、コウモリなどの多い地域へ行く人で、特に近くに医療機関がない地域へ行く人

    動物と直接接触する人

ポリオ:流行地域へ渡航する人

日本脳炎:流行地域に長期滞在する人(主に東南アジアで豚を飼っている農村地域)

※上記に記載しましたが、あくまでも目安です。詳しくは、最寄の検疫所で確認してください。

>>詳しくは

近年の日本人渡航者の感染について

ここ数年、渡航者の方が狂犬病に感染するリスクが指摘されています。国内で発症する事例がH18年に2人確認されています(渡航先:フィリピン)。日本国内では狂犬病の発生が無いため身近な病気ではありませんが、発症すると致死率100%のとても怖い病気です。

日本では、狂犬病ワクチンが法律で義務付けられて以降、昭和32年ネコでの発生を最後に確認されてをらず狂犬病清浄国(世界で8カ国のみ)となっています。そのため国内では犬やネコなどに触っても感染する危険が無く、その感覚で渡航先の犬やネコなどの動物と接すると大変危険です。渡航先では、むやみに動物を触るのは止めましょう。特に狂犬病発生多発国に長期滞在する場合は、感染リスクが高くなるため予防接種をご検討ください。

狂犬病清浄国

日本・アイルランド・イングランド・アイスランド・ノルウェー・スウェーデン・オーストラリア・ニュージーランド

狂犬病発生多発国

インド・パキスタン・バングラディシュ・中国・ミャンマー・フィリピン

2013年7月17日現在

予防接種実施機関

予防接種の種類や証明書の有無によっては、最寄の医療機関では接種できない事があります。

接種可能な医療機関の検索サイトへは下記をクリックして下さい。

>>検索サイトへ

環境省花粉観測システム

花粉飛散状況を確認できます。

医療機関情報

院長藤野 智弥
医院名藤野クリニック
所在地〒369-1203
埼玉県大里郡寄居町寄居
1153-1
TEL048-581-1035
FAX048-581-1084

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東武東上線・秩父鉄道・八高線、
『寄居駅』北口より徒歩5分


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